• 事務所概要
  • アクセス
  • お知らせ

平成30年8月1日

29年度の精神疾患による労災請求・支給決定件数はともに過去最多


 厚生労働省では、過重な仕事やそのストレスが原因で発症した脳・心臓疾患や精神障害による労災請求・支給決定状況等について、毎年取りまとめを行っています。
 このほど公表された、平成29年度の「過労死等の労災補償状況」によると、脳・心臓疾患による労災請求件数は840件となり、前年度比では15件増加。29年度中に労災認定した支給決定件数は253件で前年度から7件減少、このうち死亡件数は前年度比15件減の92件となっています。一方、精神障害に関する事案の請求件数は1732件・前年度比146件増と大幅に増加。支給決定件数も506件と8件増加し、ともに過去最多となっています。
 また、今回はこれらの内訳として、裁量労働制対象者に対する補償状況を併せてまとめており、脳・心臓疾患による支給決定件数は4件(うち死亡2件)で、いずれも専門業務型の従事者となっていま す。精神障害に関しては支給決定件数が10件(うち自殺を含む死亡5件)、制度別では専門業務型が8件、企画業務型が2件となっています。
 以上を考えますと全体での支給決定は、減少しているものの請求件数及び精神障害の支給決定件数は増加している。内容ではやはり過重労働やハラスメントが増加している。しかし、現場ではいままで 表に出ないことが表面化しただけなのではないでしょうか?今後も法律の制定により就労環境の調整が、企業には必須になるだろう。







お問い合わせ



TOP PAGE