• 事務所概要
  • アクセス
  • お知らせ

令和元年11月1日  厚生労働省は、9月27日に「令和元年版 労働経済白書」の公表を行いました。この白書は、一般経済や雇用、労働時間などの現状や課題について、統計データを活用して分析した報告書です。
長時間労働やそれに伴う疲労やストレスの蓄積などが、職場の働きやすさや働きがいに負の影響を与えており、昨今の人手不足感の高まりが、こうした傾向を強めている可能性も考えられます。
このような状況も踏まえ、誰もが活躍できる一億総活躍社会の実現に向けて、働く方一人ひとりが柔軟な働き方を選択でき、仕事のパフォーマンスを向上させ、いきいきと働き続けられる環境を整備することが重要です。
このような問題意識から、今年の白書では「人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について」と題して、人手不足下での「働き方」について、「働きやすさ」と「働きがい」の観点から分析を行いました。
■白書の主なポイント
・多くの企業が人手不足を緩和するために、求人条件の改善や採用活動の強化などの取り組みを強化している一方で、「働きやすさ」や「働きがい」を高めるような雇用管理の改善等については、さらに取り組んでいく必要がある。
・安心して快適に働ける「働きやすい」職場環境は「働きがい」の前提であり、「働きやすさ」の向上は、新入社員の定着率を改善させる可能性がある。
・「働きがい」の向上により、定着率に加え、労働生産性、仕事に対する自発性、他の従業員に対する積極的な支援、働く方のストレス・疲労感の改善など、さまざまなアウトカムの向上につながる可能性がある。
・正社員については、若い社員等の「働きがい」が低い傾向にある。
・「働きがい」を高める取り組みとしては、職場の人間関係の円滑化や労働時間の短縮等に加えて、部下の裁量権の拡大や、上司からの適切なフィードバックやロールモデルとなる先輩社員の存在を通じて将来のキャリア展望を明確化することが重要である。
・非正規雇用労働者については、不本意非正規雇用の方、正社員と比べて不合理な評価を受けていると感じている方は、「働きがい」が低い傾向にある。 ・質の高い「休み方」(リカバリー経験)が疲労やストレスからの回復を促進し、「働きがい」を高める可能性があり、仕事と余暇時間の境目をマネジメントする能力(バウンダリー・マネジメント)を高めていくことが重要である。
【白書に関する詳細はこちら】
 厚生労働省ホームページ
 https://mhlw.lisaplusk.jp/jump.cgi?p=26&n=88






お問い合わせ



TOP PAGE